生活習慣でシミを防ぐ
しみを作らないため、日々の生活でどんな工夫をしていますか? 何もしていない、という方は少数派で、ほとんどの方がご自身でなんらかの対策をされていると思います。
しみ予防にはいろいろな方法がありますが、ここでは特に、一般的に効果が高いと思われる「生活習慣」について説明します。
しみを防ぐ:生活習慣
目次
「その1:紫外線からしっかり肌を守る」
紫外線は日常生活の中に必ず存在します。肌に多大なダメージを与えますから、紫外線予防は、美肌を守るための基本中の基本ですね。具体的な紫外線予防のひとつに、日焼け止めの使用があります。日焼け止めは肌に直接塗ることで、必要な部分に必要なだけプロテクションを与えることができる非常に有効な方法です。
日焼け止めを選ぶとき、多くの方が、より効果が高い日焼け止めを求めて、SPFの数値が高いものやPAのプラスの数が多いものを選んでいることが多いようです。しかし、日焼け止めはあくまで生活環境に合ったものを用いた方がいいものです。なぜなら、作用の強いものを使用するほど、肌に与える負担が大きいからです。オフィスで仕事をし、通勤時に少し外を歩くだけ、という方にビーチ用の日焼け止めは必要ありません。数値の高いものを選ぶより、こまめな塗り直しを心がけることが大切です。
また、日焼け止めを塗っただけで安心せず、普段の生活でもなるべくなら日陰を歩くよう心がけるとよいでしょう。目に入る紫外線もメラニンの生成に影響があるといわれていますので、日差しの強い季節は、サングラスもかけるとよいでしょう。
「その2:食事内容・栄養バランスに気を付ける」
肌にしみを作らないために有効といわれる栄養素のうち、代表的なものに、ビタミンCがあげられます。ビタミンCは、多くの野菜や果物に含まれ、イチゴやレモン、葉物野菜などにも豊富です。これらの野菜・果物は、カロリーも控えめで食物繊維も豊富であるなど、現代人にとって、とてもありがたい食品ですから、積極的に取り入れたいですね。ビタミンCには、メラニン色素が新たにできるのを抑制してくれるという働きだけでなく、すでにできてしまったしみを薄くする働きもあるといわれています。
また、肌の構成成分として重要な、たんぱく質もしっかり摂取しましょう。アンチエイジング効果で注目されるビタミンEなども、若々しい肌のために、忘れずに摂りたい栄養素です。
食事は実践しようとするとなかなか難しいものですが、基本的かつ体を作る要ですので、努力してみましょう。
「その3:しっかり洗顔・保湿を行う」
意外と見落とされがちですが、クレンジングや洗顔が十分でなく、メイク用品などの色素を肌に残すことも、しみの原因になることがあります。最近のメイク用品は、もちがいい反面、クレンジングの際も落ちにくい傾向があります。隅々まで時間をかけて、しっかりきれいに洗い流しましょう。
まとめ
しみを防ぐ生活習慣は、ほかにも多くあります。例えば、睡眠やストレスをためないことなども、肌のターンオーバーを正常に保つために非常に重要なことです。
私たちはともすれば、しみを消すための新しい薬、華やかさのあるサプリメントなどに効果を期待し、解決を求めてしまいがちですが、まず日常の生活習慣から地道に対策を行っていくことが、しみを作らない、これ以上増やさないためになにより大切なことだといえます。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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