自分の肌タイプを知ることでシミを防ぐ

ほかの肌トラブル同様、しみに関してもできやすい方とできにくい方がいるものです。かなり気を付けていてもしみの多い方にとっては、ビーチなどでのびのび過ごしてもしみ一つできない肌質の方はうらやましい限りですよね。このようなしみに対するできやすさ、できにくさの差はどこから出てくるのでしょうか。ここでは、肌タイプ別の要因などについて解説します。

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シミ

しみを防ぐ:自分の肌タイプを知る

目次

どうしてしみのできやすい人とできにくい人がいるの?

例えば同じ量の紫外線量を浴びても、しみができやすい、できにくいといった違いは、遺伝的な体質による部分が大きくあります。
紫外線は、確実に肌の細胞にダメージを与えることはよく知られていますが、このダメージに対して肌を正常な状態に戻す修復力の強い方は、ダメージを受けた後、早期に肌を修復できることになりしみができにくいといえます。 反対に、紫外線ダメージを受けた後、すぐしみになってしまいやすい方はこの肌の細胞における修復力があまり強くない方であるといえるでしょう。

このような点から、例えばご両親やご兄弟など血縁関係にしみができやすい方が多い場合、要注意といえそうです。また、肌の修復力は当然、加齢によっても変わってくるので、10代、20代の頃はしみなど一つもできなかったのに、50代、60代になるとしみがないという方はほとんどいない、ということからも明らかですよね。

また、一般的に元々肌にメラニン色素が多い方、つまり色黒な方のほうが、メラニン色素が紫外線から皮膚を守ってくれることにもなるため、しみができにくいといえるでしょう。例えば白色人種の方は一般的にしみができやすいだけでなく、皮膚がんなど皮膚の修復がうまくいかないことが原因とされるような疾患も、他の人種より多いことが知られています。

その他、しみのできやすさに関連するお肌の要因とは?

私たちの肌は、年齢や肌の層によってサイクルは異なりますが、表面の古い層が周期的に剥がれ落ち、新しい皮膚に入れ替わるという新陳代謝を繰り返しています。これがよくいわれる、お肌の「ターンオーバー」です。

このターンオーバーは、年齢によって変わるのはもちろんのこと、お肌が乾燥していたり、ストレスの多い生活をしている、生活リズムが崩れて睡眠が十分足りていない、食生活が乱れているといったことでもサイクルが遅くなったり、場所によってタイミングがバラバラになったりして、いつまでも本来排出されるべきメラニン色素が肌に残り続けることになります。もちろん、紫外線を浴びる量や時間、UVケアの状態なども大きく影響することはいうまでもありません。

しみができやすいかどうか、あらかじめ知る方法はあるの?

しみができやすいかどうか、あらかじめ100%知る方法はありませんが、例えば極端にお肌が乾燥していたり、けがをしたり、虫に刺されたりしたときにいつまでも跡が残りやすい肌質の方は、肌の修復能力があまり高くないと考えられますので、一つの参考にはなるのではないでしょうか。

まとめ

まとめ

もちろん生まれつきの肌質ということもありますが、ある程度の年齢になって肌にしみが多い、少ないというのは、先天的な要因よりもいかに早くからUVケアに気を使って、無謀な日焼けを避けてきたか、あるいは保湿や適度な油分の補給といった全般的なスキンケアを怠りなく行ってきたか、などのことに左右されるケースがはるかに多いように思われます。両親や親せきにしみの多い方が多くても、あきらめずに地道なケアを続けることが何よりも大切です。

この記事の監修医師

院長
オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
経歴
2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める
所属学会
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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