ファンデーションでシミを消す
顔にしみができてしまった場合、治療を行っても、目立たなくなるまで、ある程度の時間がかかります。こういった場合にも、強い味方になるのがやはり化粧品でしょう。
ここでは、お化粧をする方であれば、ほとんどの方がお使いになると思われる、ファンデーションでの効果的なしみの隠し方・消し方について解説します。
しみを消す方法:ファンデーション
目次
ファンデーションの種類とそれぞれのカバー力
皆さんは、普段、どのようなファンデーションをお使いでしょうか。
- ・リキッドファンデーション
- ・パウダリーファンデーション
- ・クリームファンデーション
ほかにも、水に浸したスポンジでのばして使うケーキタイプや、ごく薄付きの軽い感触のルースパウダーなどもあります。テクスチャーのお好みによって、あるいは季節・気候によって使い分けている方もいらっしゃるでしょう。
製品によって差はありますが、リキッドファンデーションやクリームファンデーションは単体でもカバー力が高いものが多く、広い面積にしみがあるなど、全体にカバー力を求める場合に適しています。ただ、ファンデーション単体でしみを完全に覆い隠そうとすると、不自然に厚塗りになってしまいがちです。
一方、パウダリーファンデーションは軽い付け心地で、リキッドやクリームに比べて肌が呼吸できる感覚により人気がありますが、カバー力は高くない場合が多いようです。ルースパウダーはさらに軽く、自然な仕上がりにはなりますが、単体でしみをカバーする力はほとんど期待できません。ケーキタイプはカバー力としてはちょうど中間くらいの位置づけと考えておくとよいでしょう。
しみを隠しつつ、自然に仕上げるには
しみの色や面積などにもよりますが、しみを隠しながら、なおかつできるだけ自然な仕上がりを求めるのであれば、薄付きのファンデーションを使い、しみの部分は先にコンシーラーで隠すのがおすすめです。あるいは、化粧下地やコントロールカラーなどで最初に肌の色味を整えてあげるだけでも、ずいぶんしみは目立たなくなります。
また、ファンデーション自体も、全体にのっぺりと均一に塗るだけでなく、しみを隠したいところ、薄付きでよいところのバランスを見ながら、丁寧にスポンジを使って仕上げることも必要です。場合によっては、ハイライトやアイメイクで強調すると目鼻の印象が強まり、しみが気にならなくなる効果も期待できます。
しみのケアも併せて継続すること
メイクでしみがきれいに隠れると、安心してしまうこともあるかと思いますが、しみは放置すると濃くなってしまうことが多いもの。ふだんからしみを薄くする、あるいは濃くしない努力も続けていきましょう。
- ・ノーメイクのときは特に、紫外線対策をする
- ・ビタミン豊富な食事を意識する
- ・睡眠時間を確保しっかり確保する
など
また、医療機関に相談して、内服や外用薬などで、しみの治療を行ってみるのもよいかもしれません。
まとめ
しみの中でも最も多いとされる老人性色素斑をはじめとして、多くのしみの原因や濃くなる経過には、紫外線がかかわっている場合が多いものです。また、ほとんどのファンデーションにはUVカットの効果を期待できます。ファンデーションは、しみを隠すだけでなく、紫外線対策としての役割も果たしてくれます。原則としてノーメイクより、ファンデーションを使ったほうが、肌のためにはよいとも言えます。
紫外線の浴びすぎはしみだけでなく、しわやたるみなどの原因にもなり、お肌の老化にダイレクトに影響してきますから、一年中、紫外線対策だけは欠かさないようにしましょう。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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