目元のシミ
顔のどの部分にできてもがっかりしてしまう「しみ」ですが、目立ってしまう「目元」にできると、特に困ってしまいますね。 最もしみができてほしくない部分であるにも関わらず、目元は非常にしみのできやすい場所なのです。ではどうして、こんなに目元にしみが集中しやすいのでしょうか?ここでは目元のしみについて解説します。
しみの部位:目元
目次
どうして目元にしみができやすいの?
目元にしみができやすい原因の一つには、鼻と並んで隆起している部分である頬骨に近いため、顔の中でも紫外線が当たりやすい部位となってしまうことがあげられます。
さらに、目元は人の印象を左右することから、印象的な仕上がりを作りたいがためにアイメイクをすることも原因のひとつです。アイシャドーはベースと眼のふちの部分に二色遣いをしたり、工夫を凝らしてメイクをします。アイライン、マスカラも同様です。化粧品が触れる機会が多いこと、それに伴ってメイクの洗い残しなども増える傾向にあり、メイク用品の色素が沈着し、この色素沈着がしみの原因になることも知られています。
さらに、目の周りの皮膚は触れてみるとわかるように、とても薄くて繊細なので、紫外線や刺激に対して敏感に反応しやすいのです。目元はふだんこすったり、抑えたりと摩擦が加わりやすいことが、しみのできやすさに関係していることは言うまでもありません。
目元のしみを防ぐために、どんなことができる?
1.紫外線対策
なんといってもしみ対策の基本であり、最も重要なのが、紫外線の対策です。日焼け止めを塗るときは、まぶたの部分や目の外側など、塗り忘れやすい部分も忘れずに塗るようにしましょう。 また、ファンデーションや化粧下地などを、UVカット効果を重視して選んだものに替えるのも効果的です。
2.クレンジング
目元も、顔のほかの部分と同じクレンジング剤で簡単に洗い、アイライナーやマスカラの色がまぶたや目の下の部分などに残ったまま化粧水をつけてしまったりしていないでしょうか? 今のメイク用品は簡単に化粧くずれしないように、非常に落ちにくくできています。目元、口元にはやはりポイントメイクアップリムーバーなど、専用のクレンジング剤が必要です。これらでしっかりポイントメイク汚れを浮き上がらせ、落としてから、顔全体のクレンジングをすることが必要なのです。
3.刺激を減らす
目元をこする癖のあるかたは、特に要注意です。花粉症などでかゆみがあるなら内服薬を服用するなどの対策で、できるだけ物理的な刺激を加えないようにしましょう。化粧品なども、目元に使えるものであることを確認してから使用しましょう。 また、目元マッサージを行う場合には薬指を使うなど、極力、力の加わらない方法で行うとよいでしょう。
4.保湿をする
洗顔後もこすらず、柔らかいタオルなどで水分をきちんとふき取り、すぐに保湿を行いましょう。乾燥は大敵です。
まとめ
目元にはどうしても様々なタイプのしみができてしまいます。目元は非常に皮膚が薄くてデリケートな部位ですので、自分でケアする場合はあくまで優しく、強い刺激を加えないようにして行いましょう。
また、目元のしみは、紫外線やメイク汚れ、摩擦なども大きな原因となりますが、左右対称に、平たい印象の茶褐色のしみができてきたら、それは肝斑かもしれません(目元は、肝斑ができやすい部分でもあります)。そしてその原因は、 女性ホルモンの関与が大きいといわれています。
しみなどを引き起こすホルモンバランスの乱れを招かぬよう、普段から生活のリズムを整え、ストレスの少ない生活を心がけたいですね。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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