顔全体のくすみ
年を重ねると、誰しも肌に透明感がなく、明るさや透明感、はりを感じにくくなってくる上、様々な皮膚トラブルを感じやすくなるものです。
その中でも「くすみ」の原因には、「(ターンオーバー(肌代謝)の乱れ」「血行不良」「メラニン色素の沈着」「乾燥」が大きく関係しています。
そして、ニキビ、しみ、肌の老化などの肌トラブルとも深く関係しているのです。
今回はこの肌のくすみとその他の肌トラブルとの関係について解説します。
顔全体のくすみは肌トラブルと関係がある?
目次
肌のターンオーバーと紫外線の関係
私たちのお肌は、古い皮膚から新しい皮膚へと生まれかわる働きをしてくれます。その約28日間(2週間~4週間)かけて、常にそのサイクルをくりかえしています。
そのサイクルの事を「ターンオーバー」と呼ばれていますが、紫外線やメイク汚れにより、ダメージを大きく受けた肌は、十分なケアがされないと、このターンオーバーが上手くいきません。
さらに、ストレスや紫外線、ホルモンバランスの乱れによって蓄積した古い皮膚(メラニンや古い角質層)が剥がれ落ちず、新しい皮膚に生まれ変わることが出来なくなります。しみやそばかすはこの悪循環によって発生し、濃くさせていってしまいます。
乾燥肌も肌をくすませる原因のひとつだった!
また、乾燥肌でいるとお肌のキメが乱れ肌は凸凹になり、明るみが減って見えてしまいます。乾燥肌は余分な皮脂を作らせ、ニキビを発生させてしまうためです。
十分なサイクルが行われず、さらに古い皮膚が剥がれ落ちなければ、角質層が肥厚し、それが日々蓄積していくとくすみがどんどん目立っていってしまいます。すると、顔全体が黒ずんで見えます。
そして、血行不良は血液が滞り、老廃物が蓄積してしまうことから、血液の色も赤みが減り、クマやしみ、そばかすを目立たせて、顔全体が青く顔色が悪く見えてしまうのです。
顔の皮膚トラブルとくすみの関係は?
実は、顔全体の皮膚トラブルはくすみと深く関係しているのです。すなわち、顔の不調を訴えているのです。
例えば、頬や目の下のしみですが、実はくすみのせいで濃く見えてしまったり、ターンオーバーがうまく行っていない事が原因である事が考えられます。
また、クマが目立ったり、なんとなく肌全体の顔色が悪いなと感じるのは、「血行不良によるくすみ」である事も考えられます。
まとめ
このように、肌のトラブルとくすみは密接な関係にあり、くすみの原因を取り除けば、トラブルを改善する事もできます。
くすみのない肌のためには、まずは肌のターンオーバーを促すこしを意識しましょう。紫外線を防ぎ、肌の清潔を保ち、1年を通じて保湿もしっかりとすることが大切です。もちろん、食生活や生活リズムそのものの見直しも大切ですね。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
医師紹介はこちら