ビタミンでくすみを解消
お肌のくすみを解決する方法の中で、最も身近で、副作用の心配もないのが日々の食べ物による改善です。しかし、実は、単品でお肌の状態に劇的な効果のある食品や栄養素というのは考えにくく、普段の食事の栄養のうち、不足しているものを補うことで全体のバランスを改善し、お肌全体の状態を整えてくすみを改善すると考えると良いでしょう。
ただし、くすみの原因によって日ごろ不足しがちで、かつ、ポイントとなる栄養素というのもいくつかあります。
くすみ解消は毎日の食事から!「ビタミンC」が効果的な理由とは?
目次
血のめぐりを良くする食材は?
冷えや代謝の低下などによって血行が停滞してしまっていることによってくすみが起こっている場合、やはり体を温め、血行を良くするような食材が有効といえます。
身体を温める食材としてよく知られているショウガは、料理はもちろん、紅茶などに入れるだけで手軽においしくいただけるでしょう。
血液の循環を良くする栄養素としてはビタミンEや、酸素を運搬するヘモグロビンの材料となる鉄分などが知られています。
抗酸化物質としても知られるビタミンEが豊富な食材としては、アーモンド、アボガド、カボチャなどがあります。
また、鉄分が多いのはやはりレバー。独特の匂いが少し苦手という方も多い食材ですが、牛乳に漬けたり、から揚げにしたりすることで臭みも少なくおいしく食べられるようです。また、ホウレンソウにはビタミンE、鉄分の両方が豊富で、血流改善にはもってこいの食材といえそうですね。
肌のターンオーバーを促す食材は?
古くなったお肌の角質がいつまでも残ることによってくすみが起きている場合、正常なお肌のターンオーバーが必要です。
お肌のターンオーバーを促してくれる食材としては、お肌の材料のほとんどを占めるタンパク質・コラーゲンを補充してくれるような食材がよいでしょう。タンパク質は肉・魚類、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれます。またコラーゲンは鶏手羽、牛すじ、ふかひれなどにも豊富に含まれます。
メラニン色素の沈着&乾燥によって起こっているくすみには?
紫外線などによるメラニン色素の沈着によって起こるくすみには、ビタミンCが効果的です。ビタミンCはかんきつ類やイチゴ、ジャガイモなどに多く含まれていますし、ビタミンB2はレバー類や納豆、牛乳、ウナギにも豊富です。
また、ビタミンB2も出来てしまったメラニン色素を外に出すために一役買ってくれます。肌の乾燥によるくすみには、お肌に潤いを与えるビタミンAが効果的で鶏レバーやウナギに多いことが知られていますが、特に妊娠を考えている方、妊婦の方にとって摂りすぎは良くありませんから気を付ける必要があります。
まとめ
食事によって完璧にくすみを治そうと気張ってしまうと、なかなかメニューが思い浮かばないかもしれませんが、当然のことながら食事はおいしく楽しいものです。
また、それぞれの栄養素は、ここに挙げた食材以外にも、たくさんのものに含まれています。少し緑黄色野菜を多めに、一汁二菜を基本に献立を作っていけば、大体の栄養素はまかなえるものです。
ご自身のお肌のくすみの原因を自分なりに分析して、少し時間のある時にリストにある食材を一つか二つ取り入れて食事を作るようにしていくことで、くすみの改善に期待しましょう。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
医師紹介はこちら