頭皮のくすみ
私たちが日ごろ、意外と意識しない身体のパーツに、「頭皮」があるのではないかと思います。基本的に頭皮は髪の毛に覆われていますし、ヘアスタイルやヘアケアは気にしても、頭皮の状態をかろうじて意識するのはシャンプーの時くらいではないでしょうか?
しかし、実は頭皮にもくすみが生じる場合があるのです。
頭皮がくすむってどんな状態!?原因と対策は?
目次
頭皮のくすみとは?
頭部は脳を守るため、非常に豊富な血液が流れています。そのため、本来頭皮は血流が活発に流れる場所であり、頭髪という天然の「帽子」に守られていることから、紫外線の影響も顔などに比べて受けにくく、くすみなどないと思われがちな場所ですが、実は近年、頭皮に、くすみが出ている方が増えているのです。
原因として多いものは、やはり血流の悪化でしょう。血流の悪化は頭皮を走る毛細血管が収縮することによって起こります。
例えば、冷えや喫煙、ストレスなどによって血管がキュッとしまってしまい、頭皮や顔を形成する細胞に酸素や細胞が行き渡らなくなるため、本来顔より明るい色であるはずの頭皮が、何となく黒ずんだようなくすみが出てしまうと考えられます。
頭皮のくすみによるデメリットは?
頭皮のくすみと聞いても、「髪の毛があるし、外から見えないから問題ない」と思った方、思わぬ落とし穴があります。
例えば、頭皮に必要とされる養分や酸素が足りなくなることによって、
- ・髪の毛の抜ける量が増える
- ・白髪が増える
ことがあります。
また、この頭皮の血流低下は顔にも大きな影響を与えます。頭皮と顔は隣接していることから、血流も直接流れ込むことになり、頭皮がくすむということは顔のくすみにもダイレクトにつながると考えられます。
髪の毛が減って白髪が目立つようになった上に、顔のくすみまで出てしまうとなると、深刻な問題ですね。
頭皮のくすみを改善する方法
最も手軽で効果的と考えられるのは頭皮のマッサージではないでしょうか。お風呂に入ったときなどに髪の毛をシャンプーしながら、爪を立てないように指の腹で頭皮を優しくマッサージしてあげましょう。
いつもシャワーを浴びるだけという方も、少しぬるめのお湯にゆっくり全身が温まるまで浸かることで、冷えを改善し、全身の血行改善を促進する効果が期待できます。
入浴は、アロマ効果のある入浴剤などを用いれば、リラックス効果もありますし、特に気温・室温の低下によって血管が収縮しがちな寒い季節などは、湯船に浸かることを心がけましょう。
ただ、脱衣場などと浴室の温度が違いすぎるのは心臓などに負担がかかるため、できれば入浴前に脱衣場を温めてから入浴するようにしましょう。
まとめ
今まであまり頭皮のマッサージを行ったことのない方が、マッサージを行う場合は、市販の頭皮マッサージグッズなどを試してみるのもよいでしょう。価格も使い心地も、実は色々な種類のものが市販されています。
また、頭皮マッサージに用いるローションなどもありますから、香りやテクスチャーがお好みのものを選んで、生活習慣の一部に取り入れてみるといいかもしれませんね。抜け毛や白髪が減る、といったうれしい効果があるかもしれません。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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