レーザー
今、皮膚科治療や美容の点で何かと話題になることの多いレーザー治療。しみやホクロを消したり、あざの治療、またニキビ跡のケアなど使用法は多岐に渡ります。このレーザー治療、実は目元の「クマ」の治療にも用いられることがあるのです。
クマの解消には即効性のあるレーザー治療が一番?
目次
クマの種類とレーザー治療の種類
クマと言ってもその種類は一つではありません。クマができる原因によって、いくつもの種類があります。
代表的なものとして、目の周りの血流が悪化してよどんだ血液を含む毛細血管が薄い皮膚を通して透けて見えてしまう「青クマ」。
物理的な刺激が原因となることの多い、メラニン色素の沈着による「茶クマ」。目の周囲のたるみが影を作ることで生じる「黒クマ」などがありますが、これらのクマに対応するレーザー側にも、YAGレーザー、ダイオードレーザー、Vスターレーザーなど、多くの種類があります。
レーザー治療に適したクマはどんなクマ?
一般的に、YAGレーザーはクマ部分のピーリング作用があり、新陳代謝を促して血流の改善が期待できます。
また目元に線維を増やしてふっくらさせる効果もあることから、血流うっ滞による青クマ、目元のへこみが気になる黒クマに向いていると考えられています。
ダイオードレーザーは血流を良くしたり新陳代謝を促す効果の高いレーザーと考えられており、青クマや茶クマに適していると言われます。
もちろん、最終的には実際のクマの状態を見て、主治医が最適と判断した方法でレーザーを照射するため、例外も数多くあります。
レーザーによるクマ治療を行うメリットは即効性!
レーザーによるクマ治療を行うメリットとしては、即効性、確実性が挙げられます。
一般的に私たちが行うクマのケアは、マッサージやクリームを用いたスキンケアをメインとしますが、改善がみられるのに少なくとも月単位で時間がかかります。
また、多くのクマは加齢と共に少しずつ進んでいくものですから、毎日地道にケアをしているのになかなかはっきりした変化が見られない…といった悩みもよく聞くことがあります。
その点では、レーザーによる治療は、特にメラニン色素の沈着による「茶クマ」がクマの原因である場合には、非常に効果的であり、顔のしみに対するレーザー治療と同じメカニズムで、短期間で明らかに薄くなる場合が多いようです。
レーザーによるクマ治療のデメリットは費用と術後のケア?
逆に、レーザーによるクマ治療のデメリットとして考えられるものは、まずその費用です。クマを薄くするためのレーザー治療は、美容目的とみなされ、多くの場合健康保険は適用されません。そのため、自由診療になりますので、どこのクリニックで施術を受けるかによって金額が異なり、一般的な皮膚科受診に比べると高額になってしまいます。
また、レーザー治療は、レーザーの大きなエネルギーを用いてその部分の細胞を破壊することにより効果を得るものですから、アフターケアも必ず行わなくてはなりません。行った部位をバンドエイドなどで一週間程度保護したり、紫外線は極力避けたりする必要があります。
まとめ
以上のことから、クマに対するレーザー治療は、効果も高い反面、金銭面やアフターケアなどがあるため、人によっては少し思い切りが必要な治療と言えるのではないでしょうか。
医師からしっかり話を聞いて、信頼できる医療機関を選んで施術を受けることが重要です。
せっかくレーザー治療を受けるのですから、「本当に受けてキレイになってよかった」と思えるようにしっかり下調べ、アフターケアを行いたいですね。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
医師紹介はこちら