青クマ
何かと尽きることのないお肌の悩み。しみ、しわ、それに大人ニキビ…。皆さんは何にお悩みでしょうか。ここでは女性に特に悩まれている方の多い「クマ」の悩みの中から、目の下が青っぽく見える「青クマ」について説明します。
原因は夜更かしやパソコンの見過ぎ?「青クマ」について
目次
青クマってどんなもの?
青クマと聞いて、どんなクマかがすぐピンとくる方は少ないかもしれません。そもそも、「クマに種類なんてあるの?」という方も、きっといらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、目の下に何らかの影、くぼみが出来ているものには違いがないのですが、その中で特に目の周囲の血行不良が原因で起こっているものを「青クマ」と呼んでいます。
- ・夜更かしした翌日
- ・二日酔いの時
- ・パソコンの画面を長時間見すぎた時
など、普段はクマが目立たない方でも、さまざまな要因によってクマが出てくる場合がありますよね。それが青クマです。
なぜ青っぽくなるの?
「青クマ」によって目の下が青黒くなる理由は、目の下の薄い皮膚の下の毛細血管が透けて見えることにあります。
なぜ、普段は見えない毛細血管が透けて見えるようになるかというと、目の周囲の血管の血行不良によって、毛細血管内に老廃物を含んだ血液がよどんだ状態になることによります。
通常時であれば、血液がスムーズに流れているため毛細血管内で血液がうっ滞して透けて見えることのない方でも、
- ・アルコールの大量摂取
- ・強い疲労
- ・ストレス
などで血液の流れが悪くなると、皮膚がデリケートで薄い目の下の毛細血管のうっ滞が、皮膚を通じて見えてしまう、ということです。
目の下に青黒くクマが見えてしまうと、不健康な疲れた感じにもなりますし、老けた印象にもなります。
青クマが出来た場合の対処法は?
皮膚の色素が薄い色白な方、目の大きな方、あるいは目の周囲の皮膚が薄いタイプの方は普段でも毛細血管が透けやすく、青クマが目立ちやすい場合もあります。しかし、多くの方にとって青クマが目立つ原因は、目の疲れや寝不足などによる血行不良です。
そんな青クマの対処法には、
- 1.しっかり休んで、疲れを取る
- 2.適温に冷ました蒸しタオルを目に当てる
- 3.目の周囲のマッサージ
などが一般的です。
2.3.はとても気持ちが良く結構改善効果のあるものですし、正しい方法で優しく行えば、青クマには非常に効果があります。
もちろん目の周囲だけでなく全身の血行を良くすることも青クマの改善につながりますので、軽い運動を習慣づけたり、普段はシャワーが多い方もリラックスを兼ねてゆったり湯船につかる時間を設けることで、青クマの改善に良い効果が期待できるでしょう。
お仕事などでどうしてもパソコンなど電子画面での作業時間が長い方は、連続作業を避け、定期的に目を閉じたり、休息する時間が必要です。
なかなか改善が見られない場合は専門医の受診を
自分で色々な青クマの改善法を試してはみたけれどもどうしても改善しない、といった場合には、やはり皮膚科・美容皮膚科などでプロフェッショナルの手を借りるのが良いでしょう。
マッサージなども少々コツがいる場合がありますし、また、スキンケアの仕方などもきちんと指導してもらうことでずいぶん変わってくることがあります。
加えて、自分ではずっと血行不良が主原因の青クマだと思っていたものが実は、目の周囲のたるみや色素沈着が原因だった、などということがわかるケースもあります。
まとめ
特にある程度年齢を重ねると、「元気そうに、はつらつとしている」様子は若々しさにつながりますが、逆に、目の下に目立つ青クマがあると「具合が悪そう」「疲れた感じ」につながり、周囲の方から「大丈夫?」などと心配されてしまうことすらあります。
他のトラブルと同じように、青クマも早めに正しい方法でケアしてあげることがとても大切です。運動習慣などは、青クマが今後出にくくなることにもつながりますので、ぜひ考えてみてください。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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