夏の毛穴対策

毛穴：悩み：夏の毛穴対策

夏に毛穴が目立つ3つの理由

1.皮脂の過剰な分泌

夏は気温の上昇に伴い、毛穴自体が開きやすくなっています。また、肌がべたつきやすいことからも分かるように、夏場は皮脂の分泌も非常に盛んになります。こうして開いた毛穴が皮脂によって詰まってしまうのです。

2.角栓

皮脂や、はがれた角質などの老廃物、空気中の汚れなどがひとつの塊になって毛穴に詰まってしまったものを「角栓」といいます。角栓は、ニキビのもとになるばかりでなく、長い間毛穴の中にとどまり続けると、酸化によって色も変色し、茶色っぽい色や黒みがかった色に変色してしまいます。この変色も、毛穴がより一層目立ってしまう原因になります。

3.乾燥

意外と見落とされがちなことの一つに、夏場の肌の乾燥の問題があります。気温が上がり皮膚から水分が蒸発しやすくなるうえ、エアコンが低い湿度に設定され、知らず知らずのうちに肌が乾燥してしまうというものです。
夏は湿気が多く、汗もかいているので肌の乾燥についてはどうしても見落としがちになりますよね。乾燥により肌から弾力が失われると、本来の円形の毛穴が縦に細長い形に変形し、目立ってしまう場合もあります。

汚れは多くなるのに、クレンジングはおろそかになりがち？

夏場は紫外線が非常に強くなることから、ほとんどの方が日焼け止めを使用するでしょう。汗をかいたり、皮脂で流れてしまった場合に、塗りなおすことを繰り返したり、特に水に強いタイプのビーチ用の日焼け止めを使用したりすると、皮膚に負担をかけるような強い汚れが多くついてしまいます。

ほかにも、普段は入浴の際などにしっかり時間をかけて念入りに洗顔を行う方でも、夏場は暑さや日中の疲労などから、クレンジングや洗顔がおざなりになり、クレンジングシートでさっとふき取るのみになってしまったり、クレンジングを省略し、シャワーついでの洗顔料のみで簡単に済ませてしまったりする方も多くなるのではないでしょうか。

夏場の毛穴の開きに対する対策

1.ちゃんと汚れを落とすこと

夏場の毛穴の開きは、まず汚れをしっかり落とすことから始めるとよいでしょう。クレンジングを省略せず、日焼け止めや、ウォータープルーフのファンデーションをしっかり落としてから、洗顔料をきちんと泡立てて、洗顔も隅々まで丁寧に行いましょう。

2.保湿すること

また、乾燥などによる「たるみ」で毛穴が目立ってしまうことを避けるために、保湿を確実に行うことが大切です。室内の湿度にも十分に気を配り、肌を乾燥させすぎないようにすることを心掛けましょう。夏だからといって油断しないように！

まとめ

「夏は汗もたくさんかくし、毛穴の開きが目立つのは仕方ない…」などとあきらめてしまっていた方もいらっしゃるでしょうが、実は夏こそ細かく気を使ってあげることで、毛穴の目立ちが劇的に改善する場合も多いのです。
露出の多い夏だからこそ、素肌の美しさが際立つもの。そして、秋からの季節でしわに悩まされないためにも、清潔にすることと保湿を心がけ、場合によっては表情筋を鍛えるなどの運動も試してみるのもよいでしょう。基本のスキンケアを丁寧にすることで、毛穴以外の様々な肌トラブルまで改善できるとよいですね。

この記事の監修医師

院長

オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子

経歴

2004年3月　東海大学 医学部 卒業
2006年3月　東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月　東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務（標榜医取得）
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月　オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める

所属学会

日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会

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