遺伝がそばかすの原因
「そばかす」を気にされている方、いらっしゃいませんか?「そばかす」はしみ、しわなどと違って、小さいころからずっとある、という方もたくさんいらっしゃいますよね。
今回はこの「そばかす」と遺伝との関係に関するお話です。
そばかすは遺伝する?増やさないための対策は?
目次
そばかすと遺伝の関係
そばかすは、直径1~4㎜くらいの小さなうすい茶色の色素斑をいい、多くは鼻の周りに頬の高い部分にかけて広がることが多いようです。顔だけではなく、身体の各部分、例えば背中や肩のあたりなどにも出来ることがあります。
もしご自身がそばかすをお持ちの方は、自身のご家族を思い浮かべてみてください。ご両親やご兄弟などに、そばかすのある方が結構いらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、そばかすをお持ちのご両親から生まれた子供さんが必ずしもそばかすが出来るわけではありませんし、その逆もあるなど、そばかすがどういった場合に遺伝し、あるいは遺伝しないのか、といったことは完全に解明されているわけではありませんが、いわゆる「そばかす家系」「兄弟全員にそばかすがある」といった例が広くみられるように、そばかすにある程度の遺伝性があるのは間違いないようです。
遺伝性のそばかすの特徴は?大人になったら治る場合も?
小さな子供のころからあるそばかすは、実は大人になるまでに薄くなったり、消えてしまったりする例がよくあるといわれています。
子供のころ、あんなにそばかす顔だったのに、大人になって会ってみたら、すっかりなくなっていた、といった経験はありませんか?
まだ10代の方でそばかすにお悩みの場合などは、これから薄くなったり自然に消えていく可能性もありますので、少なくとも成人されるくらいまで、気になっても治療はせずに経過を見守る、というのも一つの方法です。
そばかすには遺伝以外の生活習慣も関係している
そばかすは、遺伝によるものであってもやはり、その後の生活も経過に大きな影響を及ぼします。とくに、
- ・日焼け止めをこまめに塗る
- ・可能な限りつばの広い帽子やスカーフなどで紫外線から肌を覆う
などがそばかすをこれ以上濃くしない、または薄くするために最低限必要なことといえるでしょう。 そばかすは色素斑ですので、基本的にしみと同じようなケアが大切です。
- ・美白効果のあるスキンケア用品を使用する
- ・イチゴやレモンといったビタミンCを多く含む食品を積極的に摂取する
などはそばかすは出来るだけ薄く、目立たなくするための日常的な心がけとして有効です。
まとめ
私たちの身体と遺伝というのは色々な意味で切っても切り離せないものです。そう考えると、「仕方ないか…」と思わず諦めたくなることもありますが、ある程度の年齢になって、そばかすがどのような状態にあるか、どんどん濃くなっているか、あるいはかなり目立たなくなっているかは生活習慣も大いに関係するもの。
そばかすをぜひ消したい、薄くしたいという方は紫外線ケアに気を抜かないことが重要です。ただ、そばかすはご本人のキャラクターや顔のタイプによってはチャームポイントにもなりうるもの。気にしすぎず、魅力の一つにしてしまうのも良いでしょう。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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