サプリであざ治療
私たちにとって身近な打撲の症状に「青あざ」があります。身体の一部を打撲した衝撃によって血管が切れ、内出血を起こし、皮下に血腫(けっしゅ)が広がったもので「青タン」とも呼ばれたりしています。ここではこの青あざの改善方法のひとつとして、サプリメントを活用する場合について解説します。
あざの治療:サプリ
目次
青あざができやすい人はどんな人?
青あざには、できやすい人とそうでない人がいます。少しぶつけただけで、大きな青あざになってしまう人と、強くぶつけたにも関わらず、なかなか青あざができない人がいるのです。この差はどこから出てくるのでしょうか。
凝固因子がかかわる血液疾患、その他血の止まりにくさ、血管のもろさに関連する病気などがない場合、青あざができやすい要因としては次のようなものが挙げられます。
1.血管の硬さ
加齢や、今までの生活習慣などにより血管が硬くなってしまい、柔軟性に欠け、もろくなることで血管が破れやすく、修復されにくくなると考えられます。
2.冷え
身体の内部の冷えによって血管がもろくなり、わずかな刺激でも血管が断裂してしまいやすくなります。このことからも、冷え性の方が多い女性は青あざができやすい、治りにくいかたが多いことがわかります。
3.ビタミンP不足
ビタミンPは血管を丈夫にするのに役立つので、不足している場合、青あざが治りにくくなります。
4.ホルモンバランスの乱れ
女性に多いホルモンバランスの乱れも、血管を切れやすくします。
5.筋肉量
筋肉量の少ない女性では、筋肉による止血のサポートも期待しにくいので、女性のほうが男性より青あざに悩まされる方の比率が高い、といったことがいえそうです。
青あざの治りを早くするには、どんなサプリメントを飲んだらいいの?
青あざができやすい人の条件を参考にすると、以下のようなサプリメントが挙げられます。
1.ビタミンP
ビタミンPが不足している場合、サプリで補うことは血管の補強に役立ち、理に適っているといえます。
2.ビタミンC・鉄分
ビタミンCのサプリメントや鉄分のサプリメントを摂取することも青あざの改善に役立つと考えられます。
3.ヒルベリーエキス
サプリメントの専門店などで時々見かける、ビルベリーという果物から抽出されたエキスも、毛細血管を強くさせ、少しの衝撃では破れない丈夫な血管を作るのに役立つといわれています。
これらの成分を日常の食生活から摂取できれば、それも良い方法です。
サプリメントの選び方
いろいろなサプリメントが販売されていて、華やかな広告に目を引かれることも多いです。しかし、サプリメントは医薬品ではなく、基本的には製造の条件がメーカーの方針や考え方ゆだねられているのが実情です。 特に、輸入品のサプリメントなどは、ニュースでも時々深刻な健康被害が伝えられています。 サプリメントを選ぶ際は、メーカーや製法などをしっかり把握し、わからないことは問い合わせて、少しでも安心できる製品を選ぶようにしましょう。
まとめ
サプリメントは、心のどこかで錯覚し、薬のような目覚ましい効果を期待してしまうかたもいらっしゃいます。同時に、都合の悪いこと、特に副作用の危険性や、過剰摂取の害などはあまり深く考えずに、使用してしまいがちです。
サプリメントは、自分の体に取り入れるものです。成分として多く取りすぎると害になるようなものもサプリメントとして販売されていますので、自分の食生活や求めている効果をよく吟味したうえで「本来の目的通り足りないものを補う」というスタンスでサプリメントと付き合っていきたいものですね。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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