アイシングであざ治療
身体をどこかにぶつけたりして、青あざ(内出血)ができてしまうこと、よくありますよね。痛くてつらいのはもちろんのこと、跡が残るのも、嫌なものです。
ここでは、そんな青あざの対策の一つ、アイシングについて解説していきます。
あざの治療:アイシング
目次
アイシングは、どんな時に行うの?
アイシングが青あざ(内出血)に対して効果的なのは、ぶつけてから比較的すぐの場合で、目安としては、ぶつけた直後から、72時間後くらいまで、約3日間ほどです。
なぜ、この期間のアイシングが有効かというと、衝撃によって切れて内出血を起こしている皮膚の下の血管を、冷やすことで収縮させ、出血を抑えることが期待できるからです。
また、痛みを感じる神経を冷やして鈍くすることで、痛みを軽減する効果も期待できます。
アイシングの方法
アイシングの方法がわからないというかたも、多いのではないでしょうか。その方法をご説明します。
1.しっかり冷やす
青あざに対するアイシングは、内出血を起こしている内側の部分までしっかり冷やしてこそ、意味のあるものです。患部に氷嚢、市販のコールドパックなどを密着させ、きちんと冷やしましょう。氷を使用するのが、最も効果が高いと考えられていますが、手元に氷がない場合は、流水でもいいでしょう。また、スポーツなどのために市販されているコールドスプレーを使用するのも手軽でよいかもしれません。
2.冷やしすぎない配慮
ただ、あまり冷たいものを長時間当てると、凍傷になる場合もあるので、10〜30分程度でインターバルを置くことが必要です。 また、使用する素材が0度以下のものや、冷たすぎると感じられる場合には、布を巻く、薄手のTシャツなどの上から冷やす、といった配慮も必要です。
アイシングはいつまで行えばいいの?
アイシングを終えるタイミングは、内出血が止まり、患部の腫脹(しゅちょう)が和らいできている頃です。
受傷から72時間後、というのも一つの目安になりますが、小さな打撲などでは、青あざがそれ以上広がらなくなり、腫れが収まってきたら、アイシングをやめるタイミングと考えていいでしょう。
もしアイシングをしばらく行っても、青あざが広がってきたり、患部の腫れがなかなか治らない、激痛が残るようなケースでは、単なる打撲だけでなく、骨や筋肉に異常がある可能性も考えられます。早めに整形外科などを受診するようにしましょう。
まとめ
青あざ(内出血)の初期治療は、できるだけ早く患部を冷やすアイシングが、基本となります。ぶつけてしまったら、痛みを軽減し、できるだけあとが残ってしまうダメージを減らすために、素早く冷やしましょう。
特に小さなお子さんがいたり、よくぶつけてしまって青あざが絶えないかたがいらっしゃるご家庭では、アイシングをするための氷をいつも冷凍庫に作っておいたり、コールドパックを冷やしておくなど、準備をしておけるとよいですね。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
医師紹介はこちら