内出血が原因のあざ
皆さんは、これまであざができてしまった経験は多くあると思われます。ふとした瞬間に足のすねや膝などをぶつけてしまった場合、その後あざとして数日間残ってしまいますよね。 あざには様々な種類がありますが、あざの要因によってあざの種類は異なってきます。
今回は、外傷や内臓損傷等によって起こる「内出血」によるあざについて解説していきます。
内出血によるあざは放置しておいて大丈夫?
目次
内出血はどのようにしてできる?
内出血は皮膚の下の細胞組織に存在しているたくさん血管が、外因的または内因的な要因によって出血をおこした状態を言います。そして、数分もたたないうちに、皮膚の表面に青紫色のあざが作られます。 内出血を引き起こす要因には2種類あり、
- 1. 打撲・固いものがぶつかるなどの外部からの衝撃
- 2. 内部の臓器、血管の損傷によるもの
ここではこの1つ目の外的要因をメインにお話していきます。
その周辺は腫れて熱を持ちます。これは体が組織を修復しようとする反応を起こしているために、腫れや熱を引き起こすのです。また、血管が多く存在している部位での打撲や、血管がもともと細い方、血管を作るビタミンが不足している方などはあざが出来やすいでしょう。
あざの色は経過とともに変化する
あざの色は発生から「赤→紫、青→青、緑→茶、黄」のような変化をたどります。
ただ、高齢者の方の皮膚は、内出血を起こすと吸収が遅くなり、治癒するまでの期間も長いです。もともと血管自体も強くないため、内出血もできやすくなります。また、発生や治癒経過も個々によって異なります。
ただし、このあざが深部、皮膚下組織の深い部分に発生すると、あざは黒っぽく見えるようになります。そのため、深さによっても見え方が異なる場合もあります。
このようなあざが出来た場合は、徐々に引いてはいきますが、あざが発生した要因が重要です。
軽い打撲など、痛みも軽く、あざも小さい場合、そしてまた赤から青あざに変化し、腫れや熱感も軽い場合は様子見で良いでしょう。
しかし、大きな事故による発生や、なかなか腫れや熱感が引かない場合、赤いあざが数時間たっても変化せず、あざが大きくなってる場合など、このような状態のときは、すぐに病院へ受診をしましょう。
あざが出来た時に覚えておきたい対処法は?
あざが出来た時に併発する腫れや熱感に対しては、まず最初に冷やしてください。時間としては、熱感が軽減してしたら外してもいいでしょう。あざが発生した部位にしっかり密着させて熱を奪うようにします。
そして、熱感や腫れが落ち着いてきたら、今度は温めるのがポイントです。あざの周辺を暖かいタオルなどで暖める方法が一番簡易的です。熱すぎては皮膚へのダメージが大きいので、体温い近い36度~37度前後の温度が適温です。
まとめ
先述したあざの発生要因が、外部からの要因でないのに知らないうちにあざが出来ているときや、外部からのほんの軽い衝撃なのにすぐあざになってしまう状態は、内因的な病気が原因となり発生していることが考えられます。紫斑病、血友病、白血病など様々な原因が考えられます。 そのため、このような場合にも早期に皮膚科か内科へ行き、原因を調べてもらいましょう。
また、打撲などの外部からの受傷には、整形外科をオススメします。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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