オイリー肌の美肌ケア
オイリー肌の方にお悩みを尋ねると、大体テカりやニキビなどをあげる方が多いのではないでしょうか。一言で「オイリー肌」といっても、人により程度やオイリーな部分、全体がオイリーなのか部分的に特定の部分が特にオイリーなのかなどは様々ですね。
ここではそんなオイリー肌の特徴とケア方法について説明していきます。
ベタつきやすい、オイリー肌の美肌ケアはどうすればいい?
目次
オイリー肌ってどんなもの?
オイリー肌は皮脂腺から分泌される皮脂が過剰な状態をいいます。
健康なお肌において、皮脂は表面を滑らかにしたり保護したりするために、自分で分泌するクリームともいえ、ある程度は必要なものですが、これが多すぎてしまうと化粧崩れや、過剰な皮脂が毛穴に詰まって角栓を形成し、ニキビの原因になったりすることもあります。
お化粧をする場合はもちろんのこと、素顔でいるときにも、おでこなど特に皮脂の分泌が多い部分がてらてらと光ったようになるのは嫌なものですよね。
オイリー肌になってしまうのはどうして?
思春期には多くの方がオイリー肌寄りになり、ニキビなどが出来る経験をします。
この時期はホルモンが活発に分泌されて、目まぐるしく変化し、このホルモンが皮脂の分泌を促すので、時期的にオイリー肌に傾きやすいと考えられます。この時期にオイリーになるのは、いわば一つの「青春のシンボル」、自然なことといえます。
しかし、20代を迎えてからのオイリー肌は、もう少し多様なメカニズムが関与していることが多いのです。
例えば、広く知られているように食生活の偏りがあげられます。3食規則正しく食べることが多い思春期の頃とは違って、大人になるとどうしても仕事や付き合いなどで食生活が乱れがちです。仕事などの関係で接待をしたり、深夜遅くにコンビニなどで済ませたりすることも多いのではないでしょうか。これは皮脂の分泌を過剰にする可能性があります。
食事以外でオイリー肌を招く可能性のある4つの原因
食事で油脂を多くとると、皮脂の分泌が盛んになる、イコールオイリー肌に傾くというのは何となくイメージしやすいですが、それ以外にもオイリー肌を作ってしまう原因はあります。
1.夜更かし
睡眠リズムが乱れた時にもやはり皮脂の分泌は盛んになりニキビなどができやすくなります。
2.強いストレス
ホルモンバランスを乱して皮脂の分泌を刺激してしまいます。これらは、肌を皮脂でベタベタにしてしまうだけでなく、肌荒れを起こしてトラブルを大きくしてしまう恐れもあります。
3.生理周期
生理周期に合わせて肌がべたつくことを経験されている方も多いのではないでしょうか。生理前になると肌の調子が悪くなるというのはホルモンが深く関係しています。
4.間違ったスキンケア
オイリー肌の方がそれを気にして、やみくもに皮脂を取り除くようなスキンケアを続けてしまうと、その除去された皮脂を補うためにますます皮脂腺が頑張ってしまい、よりオイリーになっている方も時折見受けられます。
オイリー肌のスキンケアのコツは?
オイリー肌で着目すべき点は、皮脂の分泌は多くても時に、実は水分は全然足りていない、という場合があることです。
余分なものを取り除くことに集中し、頻繁な洗顔や、さっぱりタイプのスキンケアを続けることは必ずしも良いこととは言えません。
いくら皮脂でべたついていたとしても、肌に水分補給は必要なことが多いようです。ご自身の肌の状態を把握できているかどうか、今一つ自信が持てないという方は、ぜひ一度、専用の機械などで肌の水分量や皮脂量を測定して、対策を考えると良いでしょう。
まとめ
どんな肌タイプでも、何かと悩みは尽きないものですが、オイリー肌の方も例外ではなく、出来ればべたつく皮脂の分泌を抑えて、さらさらした肌になりたいと思うものですよね。特に20代以降のオイリー肌はまず、その原因がどこにあるのか、ご自身なりに考えてみることが効果的な対策を行ううえでの第一歩になります。
現代の生活には食習慣、ストレス、お肌に合わないスキンケアなど美肌の大敵がいっぱいです。肌がべたつく理由がどうしてもわからない、という方は、一度皮膚科などを受診することから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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