乾燥肌の美肌ケア
「乾燥肌」にお悩みの方は、これをお読みの方の中にもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。肌質の悩みの中でも、かなり多いのがこの乾燥肌です。ここではこの「乾燥肌」のスキンケアのポイントについて紹介していきます。
化粧水がしみる、は危険なサイン?乾燥肌の美肌ケアについて
目次
乾燥肌の洗顔とは?
長い間、乾燥肌でお悩みの方の中には、「何をやっても自分の場合はダメ……」とあきらめてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?乾燥肌は、もちろん生まれ持った肌質もありますが、それ以外に間違ったケアが原因になっている場合もあります。
良かれと思ってやっているスキンケアが、実は余計に肌を乾燥させてしまっていた……という場合もありますので、この機会に、乾燥肌の皆さんがご自身で毎日なさっているケアを見直してみましょう。まず、スキンケアのポイントとなる洗顔と保湿を中心に紹介して参ります。
洗顔は、乾燥肌の方の場合は特に、刺激の少ない、皮脂を落としすぎない洗顔料を用いることが大切です。ソープでもあるいはクリームタイプの洗顔料であっても、しっかり泡立てて、泡でふんわり洗うのが肌に負担をかけないポイントです。日中、メイクをされる方は、メイクアップ用品が肌に残るとかぶれや乾燥の原因になることがありますので、クレンジング剤を用いてしっかり洗い流すようにしましょう。そして、口元や目元などは、出来れば専用のポイントメイクアップリムーバーで落とすようにしたほうが、するりとメイクが落ちて、負担が少なくて済む場合が多いようです。
また、スッキリきれいにメイクを落として洗顔をしたら、間髪入れずにソフトな素材のタオルで顔を拭くことが重要です。このとき、注意するのはそっと優しくタオルを顔に当てること。軽くポンポンとパッティングするような感じでも良いかもしれません。ごしごしこすったりすると、お肌を傷めてしまいます。
保湿については?
洗顔してタオルドライをしたら、次に保湿です。あまり時間を置かず、素早く行うようにしましょう。保湿効果の高い、しっとりタイプのものを選び、たっぷりお肌に水分を補給させるようにしましょう。その後は、クリームや乳液などで油分も適度に補給して水分を維持しやすくしてあげましょう。
乾燥肌の原因ってどんなものがあるの?
乾燥肌の原因には、生まれつきの肌質を含め多くのものがありますが、例えば洗顔中や洗顔のあとに顔を乱暴にこすったり、洗顔そのものの回数が多すぎたりして、肌に最低限必要な皮脂も落としてしまっていることが原因の一つになっている場合もあります。また、スキンケア用品やメイクアップ用品のタイプが肌に合っていない、あるいはそれらに含まれる香料や防腐剤などの成分が肌に合っていない、といったケースもあるようです。以前はそれほどでもなかったのに、最近ことに肌の乾燥が気になる……という方は、一度スキンケア用品をデリケート肌用のもの、あるいはベビー用のものなどに変えてみて、肌の状態を見るということも一つの方法ではないでしょうか。
乾燥肌のスペシャルケア
この頃お肌の乾燥がひどいな、と思ったら、保湿効果の高いフェイシャルパックや、美容液を使ってみるのもおすすめです。現在は、セラミドなど保湿効果の期待できる成分が豊富に配合された製品が数多く出回っていますので、一旦お肌に十分なうるおいを与えて、砂漠状態のお肌をレスキューするためにも、お休みの日などに行ってみると良いでしょう。休み明け、お化粧ノリなどが変わってくるのが実感できるのではないでしょうか。 また、乾燥がひどく、お肌がひび割れたり、粉を吹いたりしている状態であれば、皮膚科を受診して相談し、専門的な治療を受けるのも一つの方法です。長年の悩みが意外と早く解決する可能性があります。
まとめ
たかが乾燥肌、というものの、されど乾燥肌。化粧水をつけて、しみる感じがするような重症の乾燥肌であれば、肌をこれ以上傷めないように早めの対処がやはり必要です。 特に空気が乾燥し、症状が悪化しやすい冬場は、加湿器を用いたりして極端に肌が乾燥しないような環境づくりも大切です。お肌が乾燥しているのに慣れてしまうと、感覚がマヒしてあまり気にならなくなってしまうこともあるかもしれませんが、将来的なしわ等をできるだけ予防するためにも、自分のお肌を良い状態にキープしていきましょう。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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