美肌になるスキンケアの考え方

「きれいなお肌になりたい!」というのは、女性であれば誰もが願うことだと思います。
美肌といっても、なりたいお肌も人によって異なり、美白にこだわる方もあれば、小麦色の肌を目指している方もいらっしゃるでしょう。すべすべの陶器のような肌も、健康的な血色の良い肌も、それぞれに違った魅力がありますね。
ただ、おそらく多くの方が共通して持つ願いは、肌荒れやニキビ、乾燥やテカりといったトラブルのない、透明感のある肌を手に入れることではないでしょうか。
ここでは医師の目線で、スキンケアの基本となる考え方について説明していきましょう。

美肌

まずは基本を身につけよう! 美肌になるスキンケアの考え方について

目次

お肌のトラブルが起こるメカニズムは?

人間の皮膚には生まれつきバリア機能が備わっていて、皮膚には細菌やウイルスなどが体内に入ってこないようにしたり、余分な皮脂や老廃物などを体外に出す働きがあります。
また、肌の表面にある角質層自体も定期的に入れ替わって、いつも新しいきれいなお肌が表面に出ている状態が健康な状態といえます。
このお肌の機能によって、多少の皮脂汚れや角栓、日焼けなどは、本来リセットされていくのが本来の姿といえます。
ただ、特に年齢を重ねると、

  • ・新陳代謝の低下
  • ・冷えや食生活の乱れ
  • ・ストレス

などによって肌の調子は崩れ、きちんとしたバリア機能が働かなくなっている場合が多いのです。
このことにより、お肌の表面に同じ角質がいつまでも張り付いていることになり、本来であればリセットされているはずのくすみや色素沈着、毛穴に詰まった汚れなどがそのまま残ってしまい、美肌とは程遠い状況になってしまいます。

まずは基本のスキンケアをしっかりと!

お肌のバリア機能やターンオーバー(お肌の新旧交代)を有効に使って美肌を保つためには、まずは洗顔で汚れをきちんと落とすことが重要です。
その際の注意点としては、

  • ・洗顔はお肌に合ったソフトな洗い心地の洗顔料を使用する
  • ・手のひらでしっかり泡立ててから優しく洗う
  • ・すすぎは熱いお湯ではなくぬるま湯でていねいに落とす
  • ・その後しっかり保湿を行う

当たり前すぎることのようですが、これらのシンプルなことがまずは美肌への近道です。角質が必要とする分だけ水分を補給し潤わせることは、 お肌のバリア機能にとっても非常に重要なことです。乾燥し、ひび割れの起こった肌はどんな刺激にも耐える力が弱ってしまいます。

血行促進も美肌には効果的!

その他、美肌のためには血流を意識することも有効です。
お肌に必要な酸素や栄養分は血流に乗って運ばれます。血流が滞ってしまうと、肌の老廃物なども効率的に排出されなくなります。このことから、

  • ・優しくフェイスマッサージをする
  • ・全身を使うような運動をする
  • ・入浴時にシャワーではなく湯船に浸かる

といったことも全身の血行を促し、お肌の状態を整えてくれるのに役立ちます。
また、お肌は身体の健康状態を非常によく反映しますから、食生活も可能な限り、バランスを考えた食事をとるようにする、良質な睡眠を十分とるようにする、といったことも、輝く美肌を作るのに役立ちます。

まとめ

まとめ

美肌を作る上でもう一つ、非常に大切なのが、メンタル面を良い状態に保っておくことです。仕事や人間関係のストレスで胃潰瘍になり頭痛が出る方もいらっしゃるように、ストレスとお肌のトラブルの関係は切っても切り離せません。
ただでさえ何かとストレスの多い現代人の生活ですから、スキンケアを気にするあまり、そのことが新たなストレスとなってしまっては本末転倒です。それぞれのライフスタイルに合わせた、無理のないケアをできるところから行っていきましょう。

この記事の監修医師

院長
オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
経歴
2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める
所属学会
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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